gear impression vol.7 SOLA TITANIUM GEAR B.P.C

汗をダラダラ流しながら数時間歩いてやっと到着した山頂。
遮るものがない山頂からの眺めも格別ですが、そこにキンキンに冷えたビールや炭酸飲料があればこれ以上ない達成感を味わえるのではないでしょうか。
そんな誰しもが憧れる山頂の過ごし方を叶えてくれるアイテムが発売になりました。
紹介するのは、350ml缶の飲料が1本分入るソフトクーラー。
発売しているのは、独創的なチタニウム製品をリリースしているアウトドア系ガレージメーカー「SOLA TITANIUM GEAR(ソラチタニウムギア)」
今までは名前のとおりチタン製の焚火台(スーパーネイチャーストーブ)、テーブル(スーパーテーブル#1)の製品が有名ですが、この春に発売したのは意外にもチタン製品ではなくソフトクーラーだったのに驚きました。
このソフトクーラも瞬く間に人気商品となり、発売すると数分で完売するほど手に入りにくい製品でしたが、この度運良く購入できましたで、製品の特徴や外観、使用した感想等をお伝えします。
■B.P.Cの概要

ソフトクーラーの製品名のは「B.P.C」
B.P.Cはバックパッカーズクーラーの頭文字を取ったもので、UL系ショップの「Moonlightgear(ムーンライトギア)」で購入できますが、この記事を書いている2016年6月下旬までに2回販売も、いずれも5分以内に完売した人気商品です。
税込3,218円と値段だけを見るとお世辞には安いとは言えませんが、そのデザインや完成度の高さ、ハイキング用クーラーというアイディアを考えると、購入できて良かった!と思わせてくれる製品ではないでしょうか。
私が思うに、このB.P.Cの一番の特徴はサーモスの保冷缶ホルダーがジャストフィットするサイズに作られていること。
B.P.Cの断熱材にプラスして保冷缶ホルダーを併用することで、確実に保冷力がアップしています。

サーモスの保冷缶ホルダーが入る大きさに作るというアイディアは素晴らしく、しかもキャンパーなら多くの方が愛用しているので、キャンプでもハイキングでも使用できることになります。
まさか、保冷缶ホルダーを山に持っていくことになるとは思いもしませんでした。
■B.P.C外観




B.P.Cの外側はX-PACという素材で作られており、非常に軽量で手で握った際の感触も良好。
X-PACはヨットのセイルクロス(帆)に使用されていますが、近年ではバックパックやサコッシュに使用するメーカーも増えてきています。
(自分の愛用するバックパックもこのX-PACで作られています。)
X-PACにも厚みや表生地の違いがありますが、このB.P.Cで使用されているX-PACは触り心地だけで言えば、ナイロンよりも帆布に近い感じがします。
製品の開閉はYKK製のチャックで行い、動きはスムーズでストレスはなく、ガバッと開いてB.P.Cに入れたままビールをグビグビ飲みことができます。
■B.P.C内部

B.P.Cの中にはアストロフォイルと呼ばれる保温性がある素材が使用されています。

アストロフォイルを外した内部はX-PACの特徴である糸(強力ポリエステル)がX型に張り巡らされているのが見えます。
(X-PACは3層構造で、強力ポリエステルの糸を表生地と裏生地で挟んでいます)

アストロフォイルは取り外し可能で、洗う際に便利だったり、このフォイルをコジーにするなんて使い方もできるようです。
■重量

B.P.Cのみの重量(実測41グラム)

B.P.C+サーモス保冷缶ホルダーの重量(実測170グラム)

B.P.C+サーモス保冷缶ホルダー+ビールの重量(実測541グラム)
重量は本体のみで実測41グラム(メーカー公表値35グラム)とX-PACとアストロフォイルの特性を生かして軽量に仕上がっています。
サーモスの保冷缶ホルダーを加えても170グラムなので、これで飲み物が冷たいまま運べるのですから凄いの一言。
もし、保冷缶ホルダーの重さが気になるならば、クッカーの代わりに利用してみる方法もあります。
■保冷力
ビールが冷たい!と感じる温度は人それぞれなため一概に語ることは難しいですが、実際に屋外で使用してみました。
《条件》
気温:25度程度
天気:晴れ
時間:保冷時間 午前10:00〜午後1:00までの3時間
飲料:ノンアルコールビールテイスト飲料 350ml缶
購入:コンビニエンスストアで購入後すぐにB.P.Cへ
保冷缶ホルダー:併用
以上の条件で、バックパック内に入れて3時間ほどハイキングをしてきました。
飲料をコンビニエンスストアで購入してすぐにB.P.Cに入れた後は飲むまでに一度も蓋を開けていません。
《結果》
実際さほど過剰な期待はしてはいませんでしたが、3時間後に開けたところ、缶は冷えており美味しく飲むことができました。
私がギリギリ冷たくて美味しいと感じる温度だなという印象で、これが4時間であった場合は冷たくはなかったと思います。
ただ、条件としては常に25度程度の中で、コンビニエンスストアからの購入だったので、さらに条件が良い場合はもっともっと可能性が期待できるのではないでしょうか。
例えば、自宅で凍る直前まで冷やしてから(あるいは凍らせてしまう)入れて、保冷剤も使用すれば5時間もけっして無理な話ではないかもしれません。
■最後に
冷えた飲み物を山に持ち込むには、真空の水筒や、保冷バックに保冷剤を入れる方法がありましたが、水筒は重く嵩張り、保冷バックも缶1本に対して容量が大きくなってしまいバックパックのスペースを圧迫していました。
そして、何よりもスマートとは言えなかったのが本音です。かっこよくても歩くスピードが上がるわけではありませんが、それでも山頂でB.P.Cからビールなりコーラなりを取り出して飲む楽しみが登山にプラスされます。
飲み物だけではなく、保冷剤と組み合わせれば一人分の食材の持ち運びもできるのではないでしょうか。自分ならば、鍋の材料をラップに包んで、保冷缶ホルダーに詰めてしまうのもありかなと思います。
今まで、日帰り登山の際は水のみで、冷たい飲み物は沢の湧き水くらいで(湧き水も格別ではありますが)諦めていましたが、これからは山頂には冷えた飲み物が待っていると思えると、登りで疲れた背中を後押ししてくれるかもしれません。
また、車の移動や、散歩、仕事中にと、スリムなデザインなので普段からも違和感なく使えると思います。
最初に述べましたが、B.P.Cは大変人気商品で購入が難しいですが、ちょっとした簡単なコツで購入することができます。
詳しくは書きませんが、商品をカートに入れて、以下に決済までスムーズに持ち込むかというところです。
(カートに入れただけでは商品を確保できたことにはなりません。)
あとは、ショップのフェイスブック等のSNSをこまめにチェックして発売時期を確実に知ることも大事です。
買って良かった、山に持って行って良かった、登山がもっと楽しくなった、大袈裟かもしれませんが、それくらい素晴らしい製品だと思います。
是非、B.P.Cと登頂した達成感を共有してはいかがでしょうか。
その前に、まずは「買えてよかった」を達成するのが最初の課題ですね 笑

メーカー:SOLA TITANIUM GEAR(ソラチタニウムギア)
製品名:B.P.C(Backpackers Cooler)
購入先:Moonlightgear(ムーンライトギア)
価格:3,218円(税込)
素材:本体X-PAC 、 断熱材アストロフォイル
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