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Hiking log vol.10 山と人(吾妻連峰/早稲沢登山口)

   

山は僕の心をスポンジにしてくれる。
軽く、柔らかく、そして素直にスーッと全てを受け入れられる。

突っ張ってた20代。
人からのアドバイスなんて大嫌いだった。
なんでも自分一人で切り開きたいって強がっていた頃がとても懐かしい。
今では、山を登るハイカーの生きた声は全て吸収され、私の登山の原動力になる。

富士山だろうと、日本アルプスだろうと、低山だろうと、平地だろうと山と道を語る人の生き生きとした笑顔は聞いている自分も幸せな気持ちにさせてくれる。
今回の山でも、偶然そこに居合わせた先輩ハイカーの楽しそうな笑顔が印象的だった。


吾妻山 紅葉 登山




福島県と山形県の県境に沿って聳える百名山「吾妻山」
東西20kmの山々の総称を吾妻山や吾妻連峰と呼ばれている。

自分なりにリサーチはしていたので、事前情報でわかっていたが、吾妻連峰最高峰の西吾妻山頂には眺望がないらしい。
この時点で、そもそも登って楽しいのか?けれども登るからには最高峰まで行ってみたいな。
そんな現実と理想の間で気持ちの葛藤が僅かだがあったものの、登らないより登って体験してみようと登山を決行することにした。

眺望が期待できない山に登る意味とは?その道中をいかに楽しめばよいのか?そしてベテランハイカーとの出会い、まさに「学ぶ山」となってしまった。





登山の記事から脱線してしまうが、吾妻山といえば個人的には”冬の山”というイメージが強い。
私の趣味の核となるものはやはりスノーボード、そこから始まりカメラや登山へ派生していったのは間違いない。
週4日ボードをしていた自分もすっかりサンデーボーダーになってしまったが、今でも冬になるとスノーボードをするために頻繁にお気に入りの裏磐梯方面へ足を延ばす。
雪質、コースバリエーション、パーククオリティと総合的に判断しても裏磐梯、表磐梯とレベルが高く利用させていただいている。
冬になるとお決まりのルーティーンのように深夜に仙台を出発して国道4号線を南下、福島市から土湯バイパスへ入り、ちょうど道の駅「土湯ロードパーク」付近で日の出となる。
冬の澄んだ空気の中、峠の途中では朝日に照らされた吾妻連峰、振り返ると福島市内の町並みを一望できた。
登山をする前は、ただの”デカイ山”。そんな漠然として印象しかないが、山を拝む度に「今日もよろしくお願いしますよ」と心の中で思っていた。
そして吾妻連峰を横目にその日コンディションが良いスキー場へ向かう。


その後、登山をするようになって、百名山を意識するようになった頃に”いつものデカイ山”も百名山だと知った。
東北の百名山は残念ながら少ない。
けして他方の山に見劣りするわけではないが、日本アルプスの山々があまりにも壮大なためこれは仕方のないこと。

東北の百名山を一つずつ登らさせていただくと、吾妻山に順番がくるのは必然であった。
必然ながらも、冬の想い入れがあるため今回登山できることになったのは嬉しかった。


Hiking log vol.10 山と人(吾妻連峰/早稲沢登山口)
写真は2014年12下旬 道の駅「土湯ロードパーク」より撮影





今回はその吾妻連峰の中でも最高峰の西吾妻山(にしあづまやま/標高2035m)を登頂することにした。
この山の魅力は、ロープウェイ、リフト、ゴンドラを利用して手軽に登れるところにあると思う。
メジャーなコースとしては、山形県米沢市の天元台ロープウェイから天元台高原スキー場のリフトを経由して一気に登るルートと、福島県耶麻郡北塩原村のグランデコリゾートのゴンドラを利用して登るコースだと思う。
こんなにも登山者に優しい山だが、自分の中で極力ゴンドラは使用しないようにしているので、今回は全行程徒歩で登ることにした。


そして選んだ登山口が、裏磐梯高原にある桧原湖の北側、早稲沢というマイナーな登山口。
駐車場に到着した際には車は1台も駐車していなかった。
選んだ理由としては、通い慣れた裏磐梯側の登山口でゴンドラを使用しないルートだったのと、翌日に磐梯山へ登る計画だったので、裏磐梯でテント泊した方がアクセスが良いという理由のため。
(結果的に所用で磐梯山はキャンセルとなった)


Hiking log vol.10 山と人(吾妻連峰/早稲沢登山口)
左上:早朝の桧原湖
   いつも波があるイメージだったが、この日は凪。持参したカヤックでこのまま漕ぎ出したくなる。
右上:秋元湖の紅葉
   磐梯吾妻レークラインでは早朝より紅葉を撮影するために多くのカメラマンが居た。
右下:一般道から早稲沢登山口へと続く入り口
   標識はなく、目印となるのはこの案内板だけ。それでも不安で地元の方に道を尋ねた。
左下:登山口へと続く道。
   車高の高い車は余裕だったが、セダンだと底を擦るかもしれない。




登山開始時刻は午前7時。
向かう途中のSAで仮眠をしたためいつもよりも2時間行動開始時間が遅い。
コースタイムを計算していくと、日暮れまでに西吾妻山に登頂して戻れるかどうか微妙だったので、最初の目的地「西大巓(にしだいてん)」まで登ったところで、時間が確保できていれば先に進み、ダメなら即下山するというルールを決めた。

今回は山頂には期待できない分、時間に余裕はないが周りの風景をじっくりと観察したい。
「この時期・この場所・この時間」何の変哲もない登山道から”何か”を見つけたいと思い一歩を踏み出す。
どんなハイキングになるやら、毎回このスタートの冒険に出るワクワクが楽しい。


まずは、登山口の案内板を写真に収める。
毎回そうだが、後で案内板を確認できるのと、開始時間の記録も兼ねることができるので、欠かさず撮っている。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉
登山口に設置してある看板が熊目線でまた面白い。

ここで出鼻をくじかれる、ちょっとした想定外の出来事が発生。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉
途中の橋が崩落したため通行不可とのこと。
リサーチ不足を反省しつつも、せっかくここまで来て登山をしないで帰るわけにはいかない。
登山口を変えるべきかどうか悩んだがこのまま進むことに。

・橋まで距離が15分程度と遠くない
・川の水量が多い時期ではない

この2つのことから、現場までまずは行ってから判断したいと思った。
もし、これが距離が1時間程度となると話は違っていたと思う。
渡れない場合大きなロスになるので、おそらく登山口を変更していただろう。


一抹の不安を抱いたまま先へ進んだが、結果まったく問題はなかった。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉
橋は落ちていたが、水量は少なく、幅も狭いため簡単に通行することができた。
しかし、雪解け水が多い春先だったら渡れないのかもしれないので、翌年の復旧状況は要確認かと思った。

登山道については、とても気持ち良く歩くことができた。
それは、沢沿いの登山道だからか、水の流れる心地よい音と緩やかに伸びる整備された道によって紅葉した景色を存分に楽しめる。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉


登山開始から1時間ほどでブナ林の原生林の中に入った。
足元のふかふかの落ち葉の絨毯の上を歩くと、足の裏を優しく跳ね返す感触が平地の比ではない。

吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

頭上から舞い落ちる紅葉した葉、落ち葉を踏む乾いた音、木製のベンチに生えたコケ、森を抜ける冷たい風、見るもの触れるもの全てが気持ちよい。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉



足元に目を向けると、登山道の目印なのか、または管理のためなのか真新しい番号の振られたテープがこの先ずっと続いている。
どちらにせよ、この素晴らしいハイキングコースを整備してくれている人がいるからこそ今自分がこうして楽しめるのだと思うと感謝したい。

吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉


登山開始から約1時間20分。時刻にして8時20分。
ブナの原生林を抜けると突然それはやってきた。

吾妻山 磐梯山 雲海 登山 紅葉
雲海に浮かぶ「磐梯山」 紅葉ハイキングを期待していたのに、まさかこんな絶景まで付いてくるなんて、本当に吾妻山を選んで良かった。
吾妻連峰を登っている最中なのに、瞬時にその主役を奪ってしまう存在感を出す名峰「磐梯山」

ペース配分としてはまだまだ休憩時間ではなかったけれど、この風景を見てしまったら足を止めないわけにはいかない。
どっしりと腰を地べたに落として、じっくりと雲海と磐梯山のコラボレーションを楽しませてもらった。
これを見たら、もう下山でもいいかな、そう思えるほど美しい。

そんな心の声が聞こえたのか、この日初めてすれ違った初老の女性に声をかけられた。
彼女は千葉から電車とバスを経由してスキー場隣接のホテルに宿泊して、朝7時のゴンドラに乗り山頂には向かわず早稲沢登山口へ下山すると言う。

そんな彼女と山について語り合ってしまった。
話は吾妻山に限らず、安達太良山、磐梯山と他の山々にも及ぶ。
たまたま私が安達太良山と磐梯山の地図を持っていたので、さっと広げてお互いのおすすめルートをプレゼン。
同じ山好きとして、年齢も性別も出身も関係ないんだなと思った。
山は人と人とを繋ぐ、ほんとすごいやつだ。

その女性はこんな私をえらく気に入ってくれた・・・のか、どうかはわからないが、もう一緒に下山して湧き水でコーヒーを飲もうと誘ってくれた。
この美しい磐梯山を見てしまったら、それでもいいかなと若干心が揺れたが、そこをグッと堪えて先に進むことにして彼女と別れた。

登山開始序盤でこの腹8分目の満足感を得らえるとは。
幸先が良い登山になるな、期待に胸膨らませながら磐梯山を背に歩き続ける。




登山開始から約2時間。
デコ平湿原の木道にたどり着いた。
デコ平湿原は木道が湿原を囲むように整備されており気軽に散策できるようになっている。
この辺りまで来るとゴンドラ降り場も近く、湿原の散歩を楽しんでいる観光客も多かった。
年配者の夫妻や若い夫婦と子どもとそれぞれが湿原の秋を満喫している。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉




ゴンドラ山頂駅の前を通り過ぎ、いよいよ本格的な登り道となる。
ゴンドラ山頂駅から最初の目的地「西大巓(にしだいてん)」まではコースタイム2時間。
そこから西吾妻山まではコースタイム1時間の道のりになる。


ゴンドラ山頂駅からは暫くスキー場の斜面を登る。
スキー場の斜面は、見晴らしも良く、ルートも取りやすいが、それでも私は嫌いだ。
細かな砂利の地面は滑りやすく、足を余計に踏ん張るため、ふくらはぎにジワジワとダメージを与えてくるからだ。
登山というよりトレーニングに感じてしまうのもある。


登ることに集中していたが、ふと振り返るとここでも磐梯山を眺めることができた。
やっぱり今日の登山は正解だな。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

そういえば、冬のグランデコスキー場でも同じような場所で写真を撮影していたことを思い出した。
積雪の無いスキー場に登るとは、20代の自分からは想像できなかっただろう。
Hiking log vol.10 山と人(吾妻連峰/早稲沢登山口)
撮影日 2015年3月下旬


スキー場を外れ林間に入ると長い急登になる。

吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

写真の場所は西大巓に至るまでで一番の急斜面で両手を使わなければ登るのが困難なほどだった。
並走していたおじ様が私に「健脚だね〜」と声をかけてくれたが、そのまま先を行かれてしまった。
後で話を聞いたが、この方は前日も登山してから吾妻山に来たとのこと。
よく感じるのだが、ベテランハイカーのスピードってなんであんなに早いんだろう。
どう見ても還暦を過ぎた方に追い越されることが多い。
勝手なイメージだが、年配の方で登山用ではない小型のナップサックに熊鈴、T字型のトレッキングポール1本のスタイルの方はとにかく早い。


最後の辛い急登を登り終えると、急に植物の背丈も低くなり視界が開ける。
目指す西大巓よりも先に西吾妻山が飛び込んできた。
遠目から見る限り、どこが山頂なのかはっきりしない”のっぺりとした優しい山”そんな単純な感想しか思いつかなかった。

吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉


西吾妻山が見えた頃から10分程度で西大巓の山頂に着いた。
西大巓からの眺望は抜群で、そこそこ広いので休憩するのにも良く、雲がなければ山頂からは桧原湖、磐梯山が見える。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

自分はここで昼食休憩を取ることに。
時刻は11時15分と時間はギリギリだったが、もう空腹に我慢できなくて友達から頂いたばかりのアルコールストーブでさっそくお湯を沸かした。

特に意味はないが、アルコールストーブを2つ持参して2バーナー仕様に。
左側が友人自作のアルコールストーブ。右側がエバニューのアルコールストーブ。
友人のアルコールストーブを初めてハイキングで使用してみたが、お世辞抜きにこれは使える。
重量はエバニューより軽く、火力、燃費も十分で、耐風性が高いのに驚いた。
しかも偶然なのか、エバニューのチタン十字五徳がぴったりとはまった。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉 アルコールストーブ
アルコールストーブは最初は取っつきにくいが、この軽さと仕組みを知ってしまうと本当に面白いと思う。
個人的には不便とは思わないのでこれからもアルコールストーブをメインにシステムを組みたい。

昼食はこれも大好きなサタケのマジックライスシリーズ。
登山によし、防災用として備蓄するもよしな便利な登山食。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉
お湯を入れて15分待つ面倒なところもあるが、その分美味しので苦にならない。


ドライカレーを掻き込みコーヒーを飲んだら西大巓から西吾妻山へ向かった。
ここから西吾妻山へは約1時間の道のり。
西吾妻山はあまりにものっぺりとした山で、あれが本当に吾妻山の最高峰なのか疑問に思うほど。

吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

西大巓からは緩やかな下りと登りを経て無人の西吾妻小屋がある木道地帯へ出ると気分が一新できる。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

デコ平湿原以来の木道歩きが心地よい。足が木道を欲しているのがわかる。
周囲の草木のお陰で風も無く、休憩する人の数は西大巓よりも多かった。この先の西吾妻山の頂上は藪の中で風も無く地面も平らだが腰を下ろすだけのスペースがないため休憩するなら西吾妻小屋付近の木道地帯が最適のように思う。


西吾妻山山頂に到着したが、その達成感は不思議なことにまったくない。
山頂の写真を1枚撮影してすぐに下山になった。その間わずか1分、長く居たからといって景色が変化するわけでもない、こんな潔い登頂は本当に珍しい。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

下山途中には先ほど登った西大巓がひょっこり顔を出してきた。
前回登った鳥海山もそうだが、性格が違う山が対峙している様子が面白い。
西大巓は少し尖った眺望も良いスマートな山容。対して西吾妻はのっぺりとした眺望はないが、どっしりと構えた味のある風格漂う特徴がある。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉


下山途中に西吾妻の避難小屋にも立ち寄った。
常時無人の2階建で中はとても広かった。トイレはあるが水場はなく、水を汲む場合は小屋から15分程度歩かないといけない。
特徴的なかまぼこ型の赤い屋根が可愛く見える。
吾妻山 西吾妻山 西吾妻小屋 登山 紅葉


日暮れまで時間もなかったので、下山は小走りで下った。
ゴンドラ山頂駅まで戻ったところで、水分は底をついたが幸い自販機もレストランもあるのでコーラを購入して難を凌いだ。
ただ、持参する水の量や、水場の確認が不十分だったなと反省。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉
ゴンドラ山頂駅は観光客と登山客が入り混じる。
だいたいの方が山頂駅付近を散歩したり写真を撮影したりするだけだった。
そんな中で、泥で小汚くなった自分が珍しかったのか色々と話しかけてくれた。


帰りは朝と違ってまた違う風景を見せてくれた。
変哲もない沢の橋も見る角度と時間によっては被写体になってくれた。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

間も無く帰着地の早稲沢登山口というところで、少しだけ寄り道をしてみた。
行きで出会ったあの女性を思い出したからだ。
彼女は、「百貫清水」で水を汲んでコーヒー飲もうと誘ってくれたが、その後コーヒーは飲めたのかな?付き合ってあげられなかった事が少し申し訳なくも思い、せっかくだから自分も水を汲むことに。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

湧き水聞いて、登山道の脇の岩肌からチョロチョロ流れていると勝手に思い込んでいた。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

しかし、実際に行ってみると想像とはまったく相違しており、失礼ながら見た目は”池”。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉
え?これ本当に飲めるのか不安を加速させる松の葉が浮かぶ水面。

しかし、水を汲んでみると水面の中にはとんでもない名水が隠れていた。
ちり一つ見えない透き通った水がなんとも美味しそうだ。
よくよく見てみると、湧き水が地面からふつふつと湧き出ているのが確認できる。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉
一口飲んで、美味しさに驚き、これで早くコーヒーを飲みたくなり駆け足で下山した。


なんとか日没前に駐車場に戻ることができたので、着替えや片付けもそこそこに湧き水を使いゆっくりとコーヒーを淹れてみた。
熱々のコーヒーを楽しみながら、紅葉した早稲沢の森を眺めて余韻に浸る。
またコーヒーが雑味がなく美味しい。

吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉

朝は準備とこれから登る山の楽しみと不安で忙しない出発だったが、こうしてゆっくりと周囲を眺めると十分に美しい風景。
赤、茶色、黄色と山肌のグラデーションが綺麗だった。

吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉
 

そして、すすきが夕日に染まる時刻、無事に下山できたことに感謝し裏磐梯を後にした。
吾妻山 西吾妻山 西大巓 登山 紅葉



楽しみをいかに見つけるかがテーマだったが、その心配はまったくなく十二分に楽しむことができた。

沢の心地よいBGMで歩ける幸せ。
突如現れた磐梯山の雄姿と、それを引き立てる雲海。
優しく声をかけてくれるベテランハイカー。
西吾妻のエントランス、ブナの原生林。
ゴンドラと紅葉のコラボレーション。
西大巓と西吾妻山との対峙。
整備された美しい木道。
名水、百貫清水の湧き水で淹れた〆の1杯。



本当に美しい風景と人との出会いに感謝してこの記事を終えたいと思う。
最後までお付合いいただきありがとうございました。

また次の山でお会いしましょう。





今回の登山ルート


吾妻山 登山ルート



吾妻山 登山ルート


登山日   2015年10月
登山口   早稲沢口(標高1000m)
登山ルート 早稲沢口〜デコ平〜ゴンドラ山頂駅〜西大巓〜西吾妻山

登山開始     午前7時00分
布滝(ぬのたき) 午前7時40分
百貫清水付近   午前8時10分
デコ平湿原    午前9時00分
ゴンドラ山頂駅  午前9時20分
西大巓      午前11時00分〜11時30分まで休憩
西吾妻小屋    午後0時15分
西吾妻山     午後0時25分
登山口へ下山   午後4時15分

合計       約9時間15分
総距離      約16.5km
高低差      約1035m

携帯電話  ソフトバンクブナ原生林〜西大巓手前まで3G
      西大巓山頂、西吾妻山山頂とも圏外(他のキャリアは不明)



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