camp log vol.25-2 原点へ(花山青少年旅行村)

NAOMARU

2015年08月29日 15:07




真夏でも日が沈むと、気温も嘘のように落ち着いてくる。

日中の暑さからは想像できないほど過ごしやすい夜。


美味しい料理を堪能し、お腹がほどよく満たされると、そろそろキリッと冷えた日本酒が飲みたくなる。

いつの間にか、今夜も目の前には気の利いた仲間からそっとショットグラスが置かれていた。


なみなみと注がれた日本酒が如何に冷やされているか、それはステンレス製のグラスを通して指にしっかりと伝わってくる。


グッと飲み干すと、テーブルへグラスを置く間もなく次の酒を注がれた。

飲んでも飲んでもなくならない。


数ヶ月前、同じメンバーで初めてキャンプで語り明かした夜と一緒だ。

懐かしき”原点”に戻ったような、楽しく、少しだけくすぐったい、そんな夜の始まり。





ランタンを灯すか、灯さないかの黄昏時。
わざわざ遠く岩手県より、いつもキャンプをご一緒している仲間が到着。

仕事を終えて疲れているのに参加してくれる体力と心意気には誰もが惚れてしまう。
まさに「弾丸キャンパー」という言葉がぴったり。




意気の合った夫婦の設営はとてもFast and Simple。
ささっとテントのインナーを設営して、キッチンテーブルを展開。
通年一緒にキャンプをしている夫婦のキャンプはいつもシンクロ率100%でスマートだ。

そして岩手からわざわざ駆けつけてくれたのに、今夜も焼き物をお願いしてしまった。



Iwataniの「炉ばた大将炙屋」を自由自在に操り、仕込んできてくれた焼き鳥を最高のタイミングで提供してくれる。


話をしながら、酒を飲みながらも、焼き鳥を焼く手は冷静。
行きつけの赤提灯の屋台に一杯ひっかけに寄ったような安心感?
ちょっと例え下手だが、それくらい落ち着くんです。



焼く夫をサポートする奥様の優しと厳しさがまた微笑ましい。


とってもズル〜い自分はトマトベーコン串を仕込み、焼くのは岩手の”大将”に任せました。



自分で焼くより絶対美味しくなるのがわかっていたのでお願いしたが、任せて大正解。
益々私が「炉ばた大将炙屋」を購入する可能性がなくなってしまった…。




私はキャンプでまともな料理は作らない。
主にツマミになるような食材を簡単に出すのがお馴染みになっています。


今夜は久しぶりに燻製オツマミを作ってみました。



愛用しているキャメロンズのミニスモーカーに桜のチップを入れて火にかけ食材を燻す。
熱が発生するので、チーズ類の燻製には不向きだが、肉や魚類は素早く火が通るので短時間で調理できるメリットがあるんです。

今回燻製にしたのは、味付け卵とウインナー。
いたって普通で、見た目も良いとは言えないので写真は割愛。


今夜もたくさん美味しい料理をいただきました。
やっぱり「キャンプって美味しい」
これはどんな時も間違いない。



夜も深まり、子ども達も眠りに。
煌々と光るケロシンランタンのエアバルブを緩め、そっと明かりを落とすと私たちのサイトも周りの闇に溶け込んだ。


目の前には飲んでも飲んでも酒が無くならないと言われる、伝説の盃が。



私の”原点”とも言える初めてのグループキャンプ経験をした際のメンバーのみが揃い、懐かしいな〜 と過去を思い返します。

あの時は、あーでさぁ、だれだれが言い出しっぺで・・・
この話は何度もしてきたが、何度話しても楽しい。

当時のメンバーは各々のキャンプスタイルに刺激を受けて、今日まで進化してきました。

私も彼らの影響で、芋虫型のテントを買い、カヤックを買ってしまった。


年齢は様々だが、一回りに離れた方を”友達”として接していることが不思議でたまりません。
”Camp"という一つのジャンルだけで年齢も性別も出身も越えてしまう。
他の趣味でも同じかもしれないが、日常の職場や地域では考えられない組み合わせだから良いのかもしれないですね。

腹を割ってキャンプや仕事や、家族の話をすることができるのが刺激であり楽しみでもあります。



なんやかんや、当時のように遅くまで話し込んでしまいました。
翌日の早朝にカヤックをしようと話をしていたが、既にこれは起きれないと諦めてしまった自分がいる。


その数ヶ月前の原点キャンプで人生最低で最高とも言える泥酔をしてしまい迷惑をかけてしまいました。
その反省から、ずっと理性を失わないように冷静さを装ってきましたが、このメンバーだとついつい飲みすぎてしまいます。



夜更かしの常習犯の私でもさすがに睡魔に襲われました。
虫カゴのようなメッシュのインナーテントに滑り込み、そのまま意識はなくなりました。






翌朝、珍しく寝坊。
まぁ、キャンプでの寝坊の定義は曖昧です。
決まった活動開始時間があるわけではないので、早起きか寝坊かは普段の生活よりもずっと自由。


うう〜  頭が痛い。
昨晩というかさっきまで飲みすぎた。


注いでもらったスポーツドリンクがうまい!
体に染み渡り、やはり酒は水分補給にはならないと実感させてくれます。



ちなみに、このグラスはガラスではなくプラスチック製。
アウトドアでの使用に耐えうる強度と雰囲気upを両立してくれる…はず。
(ニトリで350円程度で購入)



これから朝食を拵える気力も体力もなかったところ、毎度のようにご馳走になりました。



ナスの揚げ浸しは絶品でしたね。
油っこくなく、多めに添えた薬味が酒で狂った胃袋を浄化してくれます。




焼魚もホクホクで美味しかった。
普段の朝食以上にキャンプの朝食は健康的なんですよね。
毎回本当にありがとうございます。




このキャンプ場のチェックアウト時間は早い。
二日酔い、朝食をしっかり食べ、だらだら談笑するのが通例の私にとっては早すぎます。

チェックアウト時間は最初からわかっていたので、管理人さんに事前に相談していました。
今回はご好意でサービスしていただいていたので大変助かりました。



片付けを一通り終えたところで、岩手の弾丸キャンパー夫妻が帰路に着きました。
別れ惜しかったが、翌週も翌々週もまた会うとはこの時は思ってもいません。


残った私と友達家族は最後に一漕ぎしてから帰ることに。
二日酔いの私はカヤックに乗ったら口から何かをイルージョンしそうだったので岸辺で昼寝します宣言。
岸から楽しげにカヤックに乗る家族を見守りました。



この日も暑すぎるぐらいの快晴。
最後にカヤックを洗い、乾燥させて最後の片付けをしました。
花山湖は田沢湖と違って泥が多いため、最後に洗艇しないといけないんです。
友達家族に助けてもらったので洗うのも片付けも楽させてもらいました。





花山湖。
その水はお世辞にも美しいとは言えないが、カヤックには十分。
何より様々な地形があり景色の変化を楽しめる。



そして、カエルの卵がとんでもなく多い湖。
カヤックでしか行けない対岸にカエルの王国があるので是非見つけてゾッとしてほしい。





キャンプ場内には子どもが遊べる水辺もある。
サッカーができるグラウンドもある。
セミもたくさん捕まえられる。

暑かったり、急な雨には常設のタープへ避難することができます。



人も適度に少なく、お子さん連れのキャンパーなら楽しむことができるのではないでしょうか。




管理人の優しさに癒され。

蝉時雨に夏を感じて。

サンセットの湖面に感動。

原点の仲間達と懐かしきを語る。


そして、カエルの卵にゾッっとする 笑。




仲間と花山青少年旅行村、ありがとう。

また行きましょう。



camp log vol.25 完



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