camp log vol.27 NEW ACOUSTIC CAMP 2015(水上高原)
わらう、うたう、たべる、ねっころがる。
突然なに?と思われるかもしれませんが、これをテーマを掲げている音楽フェスがあります。
ギスギスした尖った感じでもなく、ルールに縛られるわけでもない、疲れたら芝生にねっころがって聴いてもいいんです。
全ての人たちが気持ち良く過ごせる音楽フェス。
キャンプは好きだけどフェスは経験がない。
行きたいけど子どもが一緒だからちょっと。
そんな方にこそおすすめできる音楽フェスに参加してきました。
少し長くなってしまいますが、良かったら最後まで目を通していただければ幸いです。
そして、少しでも、「あ、行ってみたいかも。」そう思っていただければ嬉しく思います。
群馬県みなかみ町にある水上高原のゴルフコースを舞台に開催される音楽フェス「NEW ACOUSTIC CAMP」
少し前の出来事になってしまいますが、この音楽フェスにショップのスタッフとして参加させていただきました。
実は、あまりにも自分の中で2015年の中で印象に深く刻まれた経験だったので記事や写真をまとめる作業に時間を要してしまいました。
このまま記事にしないことも考えましたが、NEW ACOUSTIC CAMP2016に参加を考えている人の背中を少しだけ押してあげられるならばと思って少しずつですが編集していました。
記憶が曖昧な部分や、不明瞭な部分もあるかもしれませんが、自分が体験してきたことを伝えたいと思います。
そもそも、NEW ACOUSTIC CAMPとは?
NEW ACOUSTIC CAMP(ニュー アコースティック キャンプ 以下NAC)は、2015年で6回目になる音楽とキャンプを楽しむアウトドアイベントで、
群馬県みなかみ町の水上高原のゴルフ場に、複数のステージ、飲食店、ワークショップ、キャンプサイトが一つになっています。
とてもゆっくりとした流れる時間の中で、アコースティック中心の音楽を聴いたり、BBQをしたり、ワークショップに参加したり大人から子どもまで楽しめるイベントです。
実は音楽フェスにはまったく縁のない私。
もちろん今までNACというイベントの名前すら知りませんでした。
そんな時に、友達より「今度音楽フェスで出店するから手伝って欲しい」という依頼があり、深く考えずにOKと返事をしてしまったのが始まり。
もともと、友達がキャンプ経験がないため、そのサポートとしての参加でしたので、「タダでキャンプできるからラッキー」その程度です。
イベントの開催は2015年9月12日から13日の二日間。
前日の午後に現地入りした私は、キャンプサイトの設営や、出店ブースの準備などを担当させていただきました。
そのため、イベント開催中は基本的には自由時間であり朝から夜まで酒を嗜みながら、目一杯イベントを楽しませていただきました。
到着時間が午後3時ころとあって、設営を終えるとあっという間に暗闇に包まれました。
ここは、水上高原の山の中にあるゴルフ場のため、夜は本当に暗く星が綺麗に見えます。
このメインステージは明日になるとたくさんの人たちが集まり、音楽に酔いしれるなんて想像もできませんでした。
前日は準備メインのため、飲食店もまだないためスタッフ用のキャンプサイトで仲間たちと酒を飲み交わしながら夜を楽しみました。
早朝のスタッフ用キャンプサイト ゴルフ場のフェアウェイ上は芝生の絨毯のおかげでふかふかだったが、平らな場所が少なく設営は苦慮しました。
キャンプ経験がある方ならわかると思いますが、少しでも傾斜があると寝てる間に転がってしまい安眠できません。
早朝になり、高原とあって外は9月でもキーンっと冷たい空気が流れていますが、これから始まるイベントに向けて眠気を飛ばしてくれるような、寒いというよりも清々しい朝。
テントサイトから徒歩で約10分かけてメインステージに向かうと、ちょうど入場時間の朝8時となり続々とお客さんが会場に流れてきます。
各々、とてもお洒落な服装で、キャンプ道具をカートやバックにパンパンに積んでいますが、急ぐわけでもくなくなんだか時間がゆっくり流れているようでした。
キャンプサイトはメインステージに近い場所からどんどん埋まっていき、色とりどりのテントがたくさん立ち並びます。
場外の駐車場からシャトルバスで入場された方は、荷物の制限があるので大きなテントの持ち込みは大変ですが、それでもアトラスやジルコンなど大型テントも目に入りました。
バンカーの隣にテントという違和感のある光景も新鮮ですね。
Message
11時のオープニングが近づきメインステージに人が集まり始めます。
オープニングは、「OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND(以下OAU)」
このイベントのオーガナイザーOAUからスタートするという驚きのタイムテーブルです。
そして1曲目の「Follow the Dream」が聴こえた瞬間鳥肌が立ちました。
このイベントに向けて、様々な情報を調べていた、その中で特に心を掴まれたのは、NAC2014のダイジェストムービーとOAU TOSHI-LOWさんのインタビュー。
この二つを見れば、どんなイベントなのかわかると思いますし、参加したくなると思います。
時間が許すならば、是非ご覧なっていただきたいです。
少し考えが変わるかもしれません。
NAC2014ダイジェストムービー
OAU TOSHI-LOWさんメッセージ
インタビューの内容で特に印象に残ったのが、”これしちゃだめだ、あれしちゃだめだなんていう話しより、「星がキレイだね」「月が見えるよ」「虫の鳴き声が聞こえるね」と、そういう話しをして欲しい” という言葉。
このイベントの最大の良い部分が、主催者、参加者のひとりひとりが主体性をもってやること。
だから、難しいルールなんてなくて、みんな当たり前のマナーや思いやりがあれば問題なんて起こらない。
この考えに共感できる人々が集まったイベントだから、本当に皆んな優しく、終始楽しめたイベントだったと感じました。
主催者側からの、「失敗したら一緒に謝りに行くよ」という力強いメッセージはとても安心感を与えてくれました。
music
アーティストの音楽はステージ前に行かなくても十分楽しめます。
芝生の上でねっころがったり、シートを敷いてピクニック気分で、または恋人とチェアを並べてお酒を飲みながら。
様々なスタイルで上質な音楽を楽しめます。
私は、最後列でロッキングチェアに腰を下ろし、ゆらゆら音楽に合わせて揺れながらその音を楽しみました。
ここからでも十分に音は届くので物足りなさはまったく感じません。
お気に入りのアーティストの出番になったら、前に移動したくなりますよね。
大規模なフェスだと最前列に行くのも大変ですが、まったく問題ありません。
なんの苦労もなく前に行くことができますので、この音楽好きだな、そう思ってからゆっくり歩いていっても皆さん優しく迎え入れてくれます。
activity and workshop
会場を盛り上げているのは音楽だけではありません。
様々なワークショップは、日頃体験できないことばかり。
子どもが楽しめるアクティビティやワークショップも多いので飽きやすい子どもたちにもピッタリです。
この会場はゴルフ場だから一番適したアクティビティはもちろんゴルフです。
本物のグリーンを使ったパターゴルフは多くの方が遊んでいました。
風車作りや、ギター教室、フリーペイント、ツリークライミング、カメラ講習、ヴァイオリン体験、Jeep試乗体験etc...
その中で、お!すごいなと思ったのは、ラフティング体験。
水上高原はラフティングが盛んですが、そのラフティングをちょっぴり体験できるアクティビティがありました。
なんと、ゴルフ場コース内の池を使用してボートを漕ぎます。
巨大なウォールペイントは存在感があって、緑の芝生にビビットなペイントが映えていました。
池を利用したラフティング体験 講師の方の盛り上げ方もうまくて、参加者は楽しそうでした。
Jeepは、様々なスペースに車両を展示していました。そのフェイスや機動力から起伏の激しいゴルフ場にはピッタリで注目されていました。
アクティビティではありませんが、一際目立っていたコロンビアチーム所有のマウンテンハードウェアのスペースステーション。
荷物置き場であり、スタッフの休憩スペースであり、アーティストの控え室にもなっていました。
会場のいたる所に設置されたフォトゾーンは、記念撮影をするのにぴったり。
food
音楽、アクティビティときたら次は食事。
フェスの楽しみはやっぱりご飯。NACには多くの飲食ブースがあり「アコ飯」と呼ばれております。
定番のラーメン餃子セットからステーキや石窯ピザまで、どれも人気で行列ができていました。
自分は持参した食料もあったし、色々と会場を回りたかったので、長い行列には並ばずに比較的すぐに買えるお店だけ選びました。
ちょっと肌寒くなった午後に食べた熱々のとんこつラーメンは濃厚で美味しく体を温めてくれました。
結局どんなお洒落フェスでもラーメンに落ち着きますよね。
他にはステーキ、タコス、ブラジル料理、そばがき、自家製ソーセージ、バーガー、たこ焼き、パスタ、タコライス、NACロゴ入りの饅頭、餃子、地ビール、日本酒etc...と全国の美味しいお店の出店がありました。
ラーメンと餃子セットはもちろん会場で仕込まれたもの。
どんな料理も手抜きないのがアコ飯です。
この写真に写っているのはほんの一部。
ご飯を買うならアーティストのパフォーマンス中が極端に待ち時間が少ないのでオススメ。
茨城の小比賀石材という石屋さんの、石窯ピザは人気で待ち時間は一番長かったように思いますので、気合入れて並んでくださいね。
お酒やソフトドリンクを買うだけならオフィシャルバーが最適です。
オフィシャルバーはメインステージ近くに構えているので、アーティストの音楽から一時も離れることなくお酒が購入できますよ。
お!っとビックリしたのが、モスのパラウイングが休憩スペースになっていました。
ここはキャンプサイトではなく飲食エリアの休憩スペースなんです。
この時、パシャパシャとタープの写真ばかり撮っていたのは自分ぐらいでしょうね。
こうやって、珍しいテントやタープを見られるのもアウトドアイベントの楽しみの一つかもしれません。
ゴーアウトキャンプほどではありませんが、他にもティンティピのジルコン、ヒルバーグのアトラス、ローカスギアのクフタイベックなど個人的にとっても羨ましいテントがありました。
友人とキャンプサイトを通り抜けるときに、「あのテントはプレミアが付いててね凄いんだよ」とか、「あの人のテントはレアだけどきっと借り物だね。ガイロープの張り方が今ひとつだからさ」なんて、ベテランキャンパー気取りでウンチクをあれこれ話す自分に新鮮な気持ちを感じました。
ornament
さて、NACは会場の装飾は細部まで拘っていて、とてもお洒落。
センスの塊のような空間は自分には絶対真似できない発想の連続です。
一言で表現するなら「いつも、どこを歩いても楽しい。」
ステージから他のステージまでの長い移動ってやはり疲れたりつまらないものですが、その移動さえ楽しみに変えてくれる演出ってすごく大事だなと思います。
「いつも」という事を感じさせてくれるのが、さすがNACだなと感心させられました。
昼と夜、現実と夢の世界の仕切りをなくしてしまったかの空間を楽しむのもNACの魅力なのかもしれません。
細い脇道を照らす灯りは巨大な提灯妖怪のように怪しげな色をしていました。
工事現場で使うような高照度の照明では歩きやすいだろうけど、雰囲気が壊れてしまいますもんね。
これは先ほどのスペースステーション側の木に装飾をしたもの。前日アーティストが飾り付けをしているのをそっと見学させていただいてました。
メインステージ近くに掲げられたペナントは、水上を照らす太陽が時間によって様々な影を演出してくれました。
まさにNYC!グリーンの小高い山に真っ白な一人がけのソファがポツン...日常ではまずありえない組み合わせが面白い。
こちらはメインステージではなく、「here AREA ステージ」
夜にはキャンドルジュンさんが手がけたステージがなんとも幻想的で、スペシャルアザーズの音楽にぴったりでした。
キャンプサイトから離れたエリアでしたが、すごく多くのお客さんで賑わった夜でした。
野外にミラーボール?!心地よい音楽と光の演出の組み合わせは最高ですね。
夜になり多くの人が集まったと言えば、チャットモンチーでしょうか。
昼間と変わらない人の多さに途中から参加しましたが驚きました。
チャットモンチーはちゃんと聴いたことなかったけれど、実際目の前で生歌を聴いてしまうと1分もかからずに大好きな音楽に。
最後の曲「例えば、」は音楽が会場の雰囲気と相まって感動してしまいました。
例えば〜、深夜の〜住宅街〜....例えば〜、見飽きた〜缶コーヒー....
last day
今回のNACは本当に天候に恵まれている。
初参加の自分が最初からこれだけの良い思いをしていいものだろうかと不安になるほど素晴らしい朝でした。
メインステージではラヂヲ体操が早朝より行われています。
そんな中、私は友達の朝ごはんを作ったり、キャンプサイトの片付けを行っていました。
自分の今回の大きな役割は友達の分も含めキャンプ全ての準備なので、何よりも優先して片付けをしなければなりません。
キャンプ道具を積み込むワゴン車も荷物でいっぱいになるため、パッキングも確実に、よりコンパクトにしないと人も乗れなくなるため普段のキャンプとは違ったプレッシャーがありました。
スタッフ用のキャンプサイトには誰もおらず、一人で片付けをしていると、聴いたことのある音楽が耳に入ってきます。
スタッフ用のキャンプサイトはhere AREAステージの近くにあるため、音楽が聞こえてくるんです。
「....流れる季節の真ん中で、ふと日の長さを感じます。」
その優しい声、歌詞に、急いでタイムテーブルを確認すると、”13:10より藤巻亮太”
レミオロメンの「3月9日」が静かなサイトに流れて、あたかも自分一人のために歌ってくれているような錯覚さえ感じながら、その歌を一緒に口ずさみました。
なんて贅沢な時間なんだろうと、改めてイベントに参加して正解であったと思える瞬間でもありました。
17:00を過ぎ、最後のアーティスト加山雄三さん率いる「THE King ALL STARS」が歌い終えるころ、水上の太陽はゆっくりを沈み始め日がオレンジ色に染まっていきます。
その時、突然、加山雄三さんが、「最後にみんなでサライ歌おうよ!!」と提案し、会場は主催者も、お客さんも、大人も、子どもも一体となりました。
言葉ではその場の空気を伝えることは難しいですが、この写真を見ていただければ少しは伝わるかもしれません。
子どもも手を空高く掲げ、歌に合わせて右から左へと振っています。
この歌を歌い終えると、もうお終いなんだな、現実に帰りたくないと思わせてくれたNAC。
最初に戻ってしまいますが、参加前にどんなイベントなんだろう?と情報が皆無の状況で見たダイジェストムービーやオーガナイザーOAU TOSHI-LOWさんのメッセージ、まさにその通りでした。
思い返すと「星がキレイだね」ってほんとに自分言ってたなぁ.... 嫌な思いはなく、最高にPieceな2日間でした。
音楽フェスのデビューをするならば、こんなに安心できるイベントはなかなか無いかもしれません。
もし、来年また声がかかれば是非参加したいですね。
少し前の出来事になってしまいますが、この音楽フェスにショップのスタッフとして参加させていただきました。
実は、あまりにも自分の中で2015年の中で印象に深く刻まれた経験だったので記事や写真をまとめる作業に時間を要してしまいました。
このまま記事にしないことも考えましたが、NEW ACOUSTIC CAMP2016に参加を考えている人の背中を少しだけ押してあげられるならばと思って少しずつですが編集していました。
記憶が曖昧な部分や、不明瞭な部分もあるかもしれませんが、自分が体験してきたことを伝えたいと思います。
そもそも、NEW ACOUSTIC CAMPとは?
NEW ACOUSTIC CAMP(ニュー アコースティック キャンプ 以下NAC)は、2015年で6回目になる音楽とキャンプを楽しむアウトドアイベントで、
群馬県みなかみ町の水上高原のゴルフ場に、複数のステージ、飲食店、ワークショップ、キャンプサイトが一つになっています。
とてもゆっくりとした流れる時間の中で、アコースティック中心の音楽を聴いたり、BBQをしたり、ワークショップに参加したり大人から子どもまで楽しめるイベントです。
実は音楽フェスにはまったく縁のない私。
もちろん今までNACというイベントの名前すら知りませんでした。
そんな時に、友達より「今度音楽フェスで出店するから手伝って欲しい」という依頼があり、深く考えずにOKと返事をしてしまったのが始まり。
もともと、友達がキャンプ経験がないため、そのサポートとしての参加でしたので、「タダでキャンプできるからラッキー」その程度です。
イベントの開催は2015年9月12日から13日の二日間。
前日の午後に現地入りした私は、キャンプサイトの設営や、出店ブースの準備などを担当させていただきました。
そのため、イベント開催中は基本的には自由時間であり朝から夜まで酒を嗜みながら、目一杯イベントを楽しませていただきました。
到着時間が午後3時ころとあって、設営を終えるとあっという間に暗闇に包まれました。
ここは、水上高原の山の中にあるゴルフ場のため、夜は本当に暗く星が綺麗に見えます。
このメインステージは明日になるとたくさんの人たちが集まり、音楽に酔いしれるなんて想像もできませんでした。
前日は準備メインのため、飲食店もまだないためスタッフ用のキャンプサイトで仲間たちと酒を飲み交わしながら夜を楽しみました。
早朝のスタッフ用キャンプサイト ゴルフ場のフェアウェイ上は芝生の絨毯のおかげでふかふかだったが、平らな場所が少なく設営は苦慮しました。
キャンプ経験がある方ならわかると思いますが、少しでも傾斜があると寝てる間に転がってしまい安眠できません。
早朝になり、高原とあって外は9月でもキーンっと冷たい空気が流れていますが、これから始まるイベントに向けて眠気を飛ばしてくれるような、寒いというよりも清々しい朝。
テントサイトから徒歩で約10分かけてメインステージに向かうと、ちょうど入場時間の朝8時となり続々とお客さんが会場に流れてきます。
各々、とてもお洒落な服装で、キャンプ道具をカートやバックにパンパンに積んでいますが、急ぐわけでもくなくなんだか時間がゆっくり流れているようでした。
キャンプサイトはメインステージに近い場所からどんどん埋まっていき、色とりどりのテントがたくさん立ち並びます。
場外の駐車場からシャトルバスで入場された方は、荷物の制限があるので大きなテントの持ち込みは大変ですが、それでもアトラスやジルコンなど大型テントも目に入りました。
バンカーの隣にテントという違和感のある光景も新鮮ですね。
Message
11時のオープニングが近づきメインステージに人が集まり始めます。
オープニングは、「OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND(以下OAU)」
このイベントのオーガナイザーOAUからスタートするという驚きのタイムテーブルです。
そして1曲目の「Follow the Dream」が聴こえた瞬間鳥肌が立ちました。
このイベントに向けて、様々な情報を調べていた、その中で特に心を掴まれたのは、NAC2014のダイジェストムービーとOAU TOSHI-LOWさんのインタビュー。
この二つを見れば、どんなイベントなのかわかると思いますし、参加したくなると思います。
時間が許すならば、是非ご覧なっていただきたいです。
少し考えが変わるかもしれません。
NAC2014ダイジェストムービー
OAU TOSHI-LOWさんメッセージ
インタビューの内容で特に印象に残ったのが、”これしちゃだめだ、あれしちゃだめだなんていう話しより、「星がキレイだね」「月が見えるよ」「虫の鳴き声が聞こえるね」と、そういう話しをして欲しい” という言葉。
このイベントの最大の良い部分が、主催者、参加者のひとりひとりが主体性をもってやること。
だから、難しいルールなんてなくて、みんな当たり前のマナーや思いやりがあれば問題なんて起こらない。
この考えに共感できる人々が集まったイベントだから、本当に皆んな優しく、終始楽しめたイベントだったと感じました。
主催者側からの、「失敗したら一緒に謝りに行くよ」という力強いメッセージはとても安心感を与えてくれました。
music
アーティストの音楽はステージ前に行かなくても十分楽しめます。
芝生の上でねっころがったり、シートを敷いてピクニック気分で、または恋人とチェアを並べてお酒を飲みながら。
様々なスタイルで上質な音楽を楽しめます。
私は、最後列でロッキングチェアに腰を下ろし、ゆらゆら音楽に合わせて揺れながらその音を楽しみました。
ここからでも十分に音は届くので物足りなさはまったく感じません。
お気に入りのアーティストの出番になったら、前に移動したくなりますよね。
大規模なフェスだと最前列に行くのも大変ですが、まったく問題ありません。
なんの苦労もなく前に行くことができますので、この音楽好きだな、そう思ってからゆっくり歩いていっても皆さん優しく迎え入れてくれます。
activity and workshop
会場を盛り上げているのは音楽だけではありません。
様々なワークショップは、日頃体験できないことばかり。
子どもが楽しめるアクティビティやワークショップも多いので飽きやすい子どもたちにもピッタリです。
この会場はゴルフ場だから一番適したアクティビティはもちろんゴルフです。
本物のグリーンを使ったパターゴルフは多くの方が遊んでいました。
風車作りや、ギター教室、フリーペイント、ツリークライミング、カメラ講習、ヴァイオリン体験、Jeep試乗体験etc...
その中で、お!すごいなと思ったのは、ラフティング体験。
水上高原はラフティングが盛んですが、そのラフティングをちょっぴり体験できるアクティビティがありました。
なんと、ゴルフ場コース内の池を使用してボートを漕ぎます。
巨大なウォールペイントは存在感があって、緑の芝生にビビットなペイントが映えていました。
池を利用したラフティング体験 講師の方の盛り上げ方もうまくて、参加者は楽しそうでした。
Jeepは、様々なスペースに車両を展示していました。そのフェイスや機動力から起伏の激しいゴルフ場にはピッタリで注目されていました。
アクティビティではありませんが、一際目立っていたコロンビアチーム所有のマウンテンハードウェアのスペースステーション。
荷物置き場であり、スタッフの休憩スペースであり、アーティストの控え室にもなっていました。
会場のいたる所に設置されたフォトゾーンは、記念撮影をするのにぴったり。
food
音楽、アクティビティときたら次は食事。
フェスの楽しみはやっぱりご飯。NACには多くの飲食ブースがあり「アコ飯」と呼ばれております。
定番のラーメン餃子セットからステーキや石窯ピザまで、どれも人気で行列ができていました。
自分は持参した食料もあったし、色々と会場を回りたかったので、長い行列には並ばずに比較的すぐに買えるお店だけ選びました。
ちょっと肌寒くなった午後に食べた熱々のとんこつラーメンは濃厚で美味しく体を温めてくれました。
結局どんなお洒落フェスでもラーメンに落ち着きますよね。
他にはステーキ、タコス、ブラジル料理、そばがき、自家製ソーセージ、バーガー、たこ焼き、パスタ、タコライス、NACロゴ入りの饅頭、餃子、地ビール、日本酒etc...と全国の美味しいお店の出店がありました。
ラーメンと餃子セットはもちろん会場で仕込まれたもの。
どんな料理も手抜きないのがアコ飯です。
この写真に写っているのはほんの一部。
ご飯を買うならアーティストのパフォーマンス中が極端に待ち時間が少ないのでオススメ。
茨城の小比賀石材という石屋さんの、石窯ピザは人気で待ち時間は一番長かったように思いますので、気合入れて並んでくださいね。
お酒やソフトドリンクを買うだけならオフィシャルバーが最適です。
オフィシャルバーはメインステージ近くに構えているので、アーティストの音楽から一時も離れることなくお酒が購入できますよ。
お!っとビックリしたのが、モスのパラウイングが休憩スペースになっていました。
ここはキャンプサイトではなく飲食エリアの休憩スペースなんです。
この時、パシャパシャとタープの写真ばかり撮っていたのは自分ぐらいでしょうね。
こうやって、珍しいテントやタープを見られるのもアウトドアイベントの楽しみの一つかもしれません。
ゴーアウトキャンプほどではありませんが、他にもティンティピのジルコン、ヒルバーグのアトラス、ローカスギアのクフタイベックなど個人的にとっても羨ましいテントがありました。
友人とキャンプサイトを通り抜けるときに、「あのテントはプレミアが付いててね凄いんだよ」とか、「あの人のテントはレアだけどきっと借り物だね。ガイロープの張り方が今ひとつだからさ」なんて、ベテランキャンパー気取りでウンチクをあれこれ話す自分に新鮮な気持ちを感じました。
ornament
さて、NACは会場の装飾は細部まで拘っていて、とてもお洒落。
センスの塊のような空間は自分には絶対真似できない発想の連続です。
一言で表現するなら「いつも、どこを歩いても楽しい。」
ステージから他のステージまでの長い移動ってやはり疲れたりつまらないものですが、その移動さえ楽しみに変えてくれる演出ってすごく大事だなと思います。
「いつも」という事を感じさせてくれるのが、さすがNACだなと感心させられました。
昼と夜、現実と夢の世界の仕切りをなくしてしまったかの空間を楽しむのもNACの魅力なのかもしれません。
細い脇道を照らす灯りは巨大な提灯妖怪のように怪しげな色をしていました。
工事現場で使うような高照度の照明では歩きやすいだろうけど、雰囲気が壊れてしまいますもんね。
これは先ほどのスペースステーション側の木に装飾をしたもの。前日アーティストが飾り付けをしているのをそっと見学させていただいてました。
メインステージ近くに掲げられたペナントは、水上を照らす太陽が時間によって様々な影を演出してくれました。
まさにNYC!グリーンの小高い山に真っ白な一人がけのソファがポツン...日常ではまずありえない組み合わせが面白い。
こちらはメインステージではなく、「here AREA ステージ」
夜にはキャンドルジュンさんが手がけたステージがなんとも幻想的で、スペシャルアザーズの音楽にぴったりでした。
キャンプサイトから離れたエリアでしたが、すごく多くのお客さんで賑わった夜でした。
野外にミラーボール?!心地よい音楽と光の演出の組み合わせは最高ですね。
夜になり多くの人が集まったと言えば、チャットモンチーでしょうか。
昼間と変わらない人の多さに途中から参加しましたが驚きました。
チャットモンチーはちゃんと聴いたことなかったけれど、実際目の前で生歌を聴いてしまうと1分もかからずに大好きな音楽に。
最後の曲「例えば、」は音楽が会場の雰囲気と相まって感動してしまいました。
例えば〜、深夜の〜住宅街〜....例えば〜、見飽きた〜缶コーヒー....
last day
今回のNACは本当に天候に恵まれている。
初参加の自分が最初からこれだけの良い思いをしていいものだろうかと不安になるほど素晴らしい朝でした。
メインステージではラヂヲ体操が早朝より行われています。
そんな中、私は友達の朝ごはんを作ったり、キャンプサイトの片付けを行っていました。
自分の今回の大きな役割は友達の分も含めキャンプ全ての準備なので、何よりも優先して片付けをしなければなりません。
キャンプ道具を積み込むワゴン車も荷物でいっぱいになるため、パッキングも確実に、よりコンパクトにしないと人も乗れなくなるため普段のキャンプとは違ったプレッシャーがありました。
スタッフ用のキャンプサイトには誰もおらず、一人で片付けをしていると、聴いたことのある音楽が耳に入ってきます。
スタッフ用のキャンプサイトはhere AREAステージの近くにあるため、音楽が聞こえてくるんです。
「....流れる季節の真ん中で、ふと日の長さを感じます。」
その優しい声、歌詞に、急いでタイムテーブルを確認すると、”13:10より藤巻亮太”
レミオロメンの「3月9日」が静かなサイトに流れて、あたかも自分一人のために歌ってくれているような錯覚さえ感じながら、その歌を一緒に口ずさみました。
なんて贅沢な時間なんだろうと、改めてイベントに参加して正解であったと思える瞬間でもありました。
17:00を過ぎ、最後のアーティスト加山雄三さん率いる「THE King ALL STARS」が歌い終えるころ、水上の太陽はゆっくりを沈み始め日がオレンジ色に染まっていきます。
その時、突然、加山雄三さんが、「最後にみんなでサライ歌おうよ!!」と提案し、会場は主催者も、お客さんも、大人も、子どもも一体となりました。
言葉ではその場の空気を伝えることは難しいですが、この写真を見ていただければ少しは伝わるかもしれません。
子どもも手を空高く掲げ、歌に合わせて右から左へと振っています。
この歌を歌い終えると、もうお終いなんだな、現実に帰りたくないと思わせてくれたNAC。
最初に戻ってしまいますが、参加前にどんなイベントなんだろう?と情報が皆無の状況で見たダイジェストムービーやオーガナイザーOAU TOSHI-LOWさんのメッセージ、まさにその通りでした。
思い返すと「星がキレイだね」ってほんとに自分言ってたなぁ.... 嫌な思いはなく、最高にPieceな2日間でした。
音楽フェスのデビューをするならば、こんなに安心できるイベントはなかなか無いかもしれません。
もし、来年また声がかかれば是非参加したいですね。
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