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Four seasons outdoor

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camp log vol.25 緑と白が揃うとき(花山青少年旅行村)

   

2015年8月上旬


たくさんの蝉の鳴き声が、雨のように降ってくる。
まさに「蝉時雨」という言葉がピッタリなキャンプ場で、2つの特別な出来事があった。



日が傾き始めた時刻。
湖面も静まり、波でカヤックが流されることもなくなった。
花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム カヤック カヌー アルピナ2
カヤックは揺り籠のように、ゆらゆら揺れるよりも、微動だにしない静止した状態が実は気持ちが良い。
「漕ぐ楽しさ」と「漕がない楽しさ」この二つを楽しめるのがカヤックだと思う。

舵を妻に任せ、脱力した体勢でそれを見守る夫婦の姿が微笑ましかった。


そんな、と或る夏。






今回もお誘いをいただき、カヤックキャンプを実行するべく宮城県栗原市花山(くりはらしはなやま)にある「花山青少年旅行村」に初めて行ってきた。
「花山青少年旅行村」の読み方は「はなやませいしょうねんりょこうそん」であると知ったのはキャンプから帰ってきた後のこと。



少し話は脱線してしまうが、栗原市花山といえば、平成の大合併前は「花山村」という村。
そして「花山村」といえば「花山合宿」。
宮城県北の小・中学生の定番の合宿地なんです。

今回利用した花山青少年旅行村の近くに「国立花山少年自然の家」という施設があり、自分の学校は小学5年生になるとそこへ合宿に行きます。
野外炊飯、沢登り、肝試しと小学生が共同生活を送ることで協調性を学んだり、友達との友情を深めたりするのです。

自然の家のあの部屋はアレが出るだの、そういう噂は当時携帯電話も普及していなかったが事前情報はあっという間に広まり、まさに”その部屋”に当たってしまった自分は恐怖から寝付けなかった記憶が残っています。


「少年自然の家」と名前が似ていますが今回利用したのはまったく別のキャンプ場「青少年旅行村」







花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム セミ

昨晩どれだけの蝉が羽化したのだろうか。
キャンプ場内は蝉と、その抜け殻があちらこちらで見受けられた。
見つける気がなくても目に入ってくる蝉たち。


人間からすれば人生が短い蝉たちはずっと木に止まったまま。
それでいいのか蝉たち。
自分ならその余生でどこまで遠くへ行けるか挑戦してみたいものだが。




事前の予約はしていなかったので、管理棟へ飛び込みの利用をしました。
管理人さんはとても優しく、大した利益にならないソロキャンパーの自分にも笑顔で対応してくれた。

申請をすませると、場内の「案内地図」と「入口の鍵」を渡されるので、自分で入口を解錠して入るシステム。

花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム カヤック カヌー

入口はチェーンが南京錠で施錠しているだけのシンプルな作り。

料金体系は細かく分かれており、タープ1張りが別料金、車の乗り入れも別料金とそれぞれのキャンプスタイルによって料金は異なる。
車の乗り入れの料金が一番高いので、キャンプ場外の駐車場に駐車すれば料金は一番安く済む。
自分はソロで車乗り入れ、テント1張りなので約1900円ぐらいだった記憶がある




花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム カヤック カヌー

場内はまずまず広いフリーサイトを選択。
週休日だが先に利用している方は1組だけのため場所は選び放題。
日差しが照りつける中、どこにしようか、地面の具合は良好か、木陰はないか、様々な条件にマッチする場所を探し回ったところで、この大きな屋根の常設スペースに落ち着いた。

念のため管理人さんへ問合せたら好きに使用してかまわないとのことだったので、遠慮なく使用させていただいた。
暑い日差しが照りつけた当日にはベストな場所。
「キャンプしてる感」は薄まるが、日陰で車からの荷物の出し入れができるし、何よりテントのフライだけでそのまま眠れる。
急な降雨にもなんら不安はない。


到着は自分が一番乗りだったので、特に急いで設営する必要もなかった。
テーブルとチェアを出したら、蚊取線香に火を入れて大好きなコーラを飲みながら汗が引いていくのを待った。

花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム 蚊取り線香 スタンド

だらだらしながら、自立するソロ用テントのインナーのみを設営。



間も無くして、今回のキャンプを企画した友達家族がやってきたので、本格的に設営を開始。
設営と言っても、ソロで参加の自分は特段展開するギアもなかったので、キッチンを準備した後は友達の子ども達と遊んで楽しい時間を過ごした。




そして、一段落したところで今回特別なことの1つ。
花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム カヤック カヌー


私がカヤックの購入に迷っていたときに、相談に乗ってくれた友達とやっと一緒にカヤックができる特別なキャンプ。
ついに、2艇のアルピナ2、「緑」と「白」が並んだ。


「緑」と「白」が並ぶとき、きっと今夜は楽しくなる。
そんな予感がした。





お互いのテントサイトを設営し、カヤックを組み立てたら全員で湖に向かった。
苦労してカヤックを運ぶ姿に見かねたのか同じカヤックキャンプを楽しんでいた別サイトの方が声を掛けてくれた。
一緒に岸まで運んでくれただけではなく、漕ぎ出しのサポートまでしてくれて大変助かった。

後で、話を伺ったら旅行村の常連の方で、仙台から頻繁にカヤックを楽しみに来ているとのこと。





漕ぎ出す湖は、花山湖。
花山ダムによって作られたダム湖だ。

特段水が綺麗というわけではない。
水遊びするには若干躊躇してしまうが、汚いというわけではない。


花山湖はカヤックを楽しむには十分な広さがあり、橋の真下を通過したり、対岸の岸辺を散策したりと様々な景色を楽しめる。

この時期は、ダム湖の水は放流されており、水深はとても浅かった。
岸から離れていても、途中うっかりしていると座礁することもある。

後から、先ほどの常連さんに教えていただいたのだが、春先は水が豊富にあり、キャンプ場のフリーサイト、まさに今回設営した屋根まで水が満ちるとのこと。
キャンプサイトから直接漕ぎ出せるなんて、まさに理想的な湖畔キャンプ。




さて、このキャンプ1回目のカヤックは、湖の波が少し高くて思う方向に進むことができず満足はできなかった。
そんな中でも、友達家族と一緒にカヤックを漕いでわいわい騒ぐのは楽しい。


その後、一度サイトに戻り、友達が作ってくれた蕎麦でお腹を満たした。
蕎麦には、牛蒡と海苔の天ぷらが添えてあって、当日のように暑い昼にはピッタリな一品で美味しかった。



満腹になったところで、場内を散策。
利用日は人も少なかったためか、トイレや炊事場はとてもきれいなまま保たれていました。
写真がまったくないのはいつも通りで申し訳ないです。


トイレや炊事場はフリーサイトから、少しばかり離れているのが少々不便ですが、近すぎて人の視線や話し声に気を取られるよりはいい。







サイトに一度戻ってから、今度は一人で2度目のカヤックへ。

先ほどよりも波は落ち着いており、調子に乗って初めてのバスフィシングに挑戦することに。
本当は食えない魚には興味はないが、経験がまったくなかったので、もしかしてやってみたら面白いかも?
やらない後悔よりやって後悔するほうがいい。
ま、簡単に釣れるだろ。と余裕な気持ちで船を漕ぎ出した。

花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム カヤック カヌー


結果から言うと坊主。

カヤックの船上からのキャストがこんなに難しいとは。
広いダム湖をあちこち移動してみたが、2時間経過しても釣れずに泣く泣く終了。
ルアーのチョイス、テクニック、ポイント選び、奥が深いですね。
人間と魚の知恵比べは私の完敗。
勉強不足でした。



2時間も漕いだのでさすがに疲れて一度岸へ戻ることに。
湖の端まで行っていたので、やっとのことで戻ったところで岸に立つ友達家族の姿が。

ま、まさか今から出航か…。
今日はいい日だ、もう、とことん付き合うよ。
今度は、娘さんを自分のカヤックに乗せて3度目の出航です。


時刻も夕方に近づき、日が傾き始めました。

花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム カヤック カヌー アルピナ2


カヤック上では、子どもと海賊ごっこが突然開始。
娘さんは船長。自分は下っ端。
船長に言われるままに舵を取り、必死に漕いで後ろに迫る海軍(友達夫婦)から逃げる。

花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム カヤック カヌー

船長!船長!!大変です、敵がいます!!自分も楽しくなってきて大人気なく盛り上がる。
遥か先の岸に「宝箱があるから向かおう」と言われたが、さすがに遠いため船長を説得して回避に成功。
無事に港町(キャンプ場)へと戻るのでした。

花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム カヤック カヌー アルピナ2
キッズ用のパドルを貸したら喜んで漕いでくれた。



ますます日が沈んできた。
その後サイトへ一度は戻ったが、まだまだ漕ぎ足りない「緑」と「白」はせっかくだからもう一度行きたいよね。と意見が合致して男同士で4度目のカヤックへ。

花山湖でこんなにも乗るとは思わなかったが、この4度目が最高だった。

camp log vol.25  緑と白が揃うとき(花山青少年旅行村)



湖面はピタッと静まり返り、パドルが水面を打つ澄んだ音だけが耳に入る。


花山青少年旅行村 宮城県 キャンプ 花山ダム カヤック カヌー アルピナ2


男二人で、ゆっくりゆっくりと水深を探りながら進む。

気持ちいい〜と何度言っただろうか。

これだよ、これ。
これがしたかったんだ!

辺りが薄暗くなったところで、「緑」と「白」は満足して岸へと舵を切った。
そこへ、今夜のもう1組の仲間が到着した知らせが入り、疲れるどころか今夜の宴への期待が膨らむ。


笑みで顔が緩んでしまうのをグッと堪えながらサイトへの道を戻るのでした。

特別な出来事の2つ目が始まります。



そのお話はまた次回。









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